「オレンジペコって、オレンジの香りがする紅茶なの?」
実はこの疑問、紅茶を学び始めるときに、初心者さんがよく抱く質問なのです。
しかし本当の意味は、紅茶の“等級”を示す用語だということをご存知でしたか?
そこで【あっさむ】では、下記のポイントを中心にわかりやすく解説していきます。
- オレンジペコの意味と由来
- 紅茶の等級(グレード)と分類の違い
- 「BOP」「BOPF」など、略語の読み方
それでは、紅茶がもっと楽しくなる「等級」の世界を一緒にのぞいてみましょう!
紅茶の等級「オレンジペコ」とは?
まず、「オレンジペコ(Orange Pekoe)」とは、茶葉の等級を示す用語です。
紅茶の原料は「チャノキ」という植物で、学名は Camellia sinensis(カメリア・シネンシス)。
その茶葉を摘む際に、先端から2番目の若葉が「オレンジペコ」に分類されます。

「等級(グレード)」といっても優劣ではなく、茶葉の部位や大きさを表しているのがポイント。
また基準は世界で統一されているわけではないため、国や産地によって多少の違いがあります。
紅茶の等級「オレンジペコ」には3種類がある!
そして「オレンジペコ」は、茶葉の形状や大きさによって、以下の3種類に分けられます。
- オレンジペコ(OP)
- ブロークン・オレンジペコ(BOP)
- ブロークン・オレンジペコ・ファニングス(BOPF)

1.オレンジペコ(OP:Orange Pekoe)
まず「オレンジペコ」とは、チャノキの先端から2番目に採れる若葉のこと。
香りが高く繊細な風味と形が整っていることから、リーフティーとして楽しむのに適しています。
主な産地は、インドのダージリンやアッサム、スリランカのローグロウンティーなど。
2.ブロークン・オレンジペコ(BOP:Broken Orange Pekoe)
次に「ブロークン・オレンジペコ」は、OPを2〜3mm程度に細かくカットした茶葉です。
しっかりした味わいが特徴なので、リーフティーはもちろん、ティーバッグにも使われます。
特にスリランカ産の紅茶に多く見られるため、比較的手に入りやすい等級とも言えるでしょう。
3.ブロークン・オレンジペコ・ファニングス(BOPF:Broken Orange Pekoe Fannings)
「BOPF」は、BOPをさらに細かく砕いた茶葉で、短時間で濃く抽出できるのが最大の特徴!
そのため、高級なブレンドティーやティーバッグに広く使われています。

パッケージには「BOPF」と記載されているため、見たことがある方も多いかもしれません。
その他 紅茶の等級一覧(フルリーフ〜細かい茶葉まで)
また「オレンジペコ」以外にも、紅茶にはさまざまな茶葉の等級(グレード)が存在します。
そこで紅茶ブログ【あっさむ】では、大きさや用途ごとに分類した一覧表を紹介します。
紅茶の茶葉等級(グレード)一覧
・FOP(Flowery Orange Pekoe):芯芽入り、香り高い
・OP(Orange Pekoe):細長く整った茶葉、やや軽やか
・P(Pekoe):太めで短め、まろやか
・PS(Pekoe Souchong):中間グレード、コクあり
・S(Souchong):最も大きく粗い、スモーキー系に使用
・BPS(Broken Pekoe Souchong):大粒で濃く出る
・BP(Broken Pekoe):しっかりした味
・BOP(Broken Orange Pekoe):日本でも定番、飲みやすい
・BOPF(BOP Fannings):細かく濃く出る、ティーバッグに多い
・F(Fannings):粉状、短時間で濃い味
・D(Dust):最も細かい茶葉、業務用やティーバッグに多い
・CTC(Crush Tear Curl):機械で粒状に加工、濃く出る
まとめ:紅茶の等級「オレンジペコ(OP)」を覚えておこう!
この記事では、「オレンジペコ(OP)」という紅茶の等級について詳しく解説しました。
「オレンジペコ」は、オレンジ風味という意味ではなく、茶葉の部位と形状を示す用語です。
そのためOP・BOP・BOPFなどの違いを知っておくことで、紅茶選びがより楽しくなりますよ。
さらに紅茶をもっと深く知りたい方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね!
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